金魚飼育に挑戦(その四)

飼育の基本

今回でひとまず「金魚飼育に挑戦」は終了。シリーズ最後になるので、これから末永く金魚と付き合っていく為にもしっかりと目を通して頂きたい。

日常管理とメンテナンス

無事に水槽が立ち上がればこっちのもの。後は自由気ままに金魚と付き合っていくだけとなるが、かといって何もしなくて良いというわけではない。

飼育していくうちに飼育水は少しずつ汚れてくるもの。(硝酸塩が溜まるため) 特に金魚は水を著しく汚す魚なので、ちょっと管理を怠っただけで水質が急変することも珍しくなく、より飼育に適した環境を維持していくには水換えが必要不可欠となってくる。

 

水換えのポイント

水換えは必ず定期的に行うようにする。

その期間だが、おおむね1〜2週間に一度を目安に、最低でもひと月に一度は行うようにする。一度に換える水量は水槽の1/2〜1/3程度にとどめ、水質の急変を避けるためそれ以上の量は行わない方が良い。

この際の注意点だが、水道水をそのまま水槽に入れるのではなく、バケツやポリタンク等の容器に一旦水道水を入れ、必ずカルキ抜きをしてから入れるようにする。

 

 

水道水には雑菌の繁殖を抑えるため塩素が含まれているが、これが金魚やバクテリアにダメージを与えてしまうからだ。

このカルキ抜きの方法だが、市販の薬品を使うか一日ほど水道水を汲み置きすればOK。薬品を使用する場合は必ず規定量を守るようにしよう。

また、水換えはその水温にも注意し、水槽の水温とほぼ同じ温度に合わせてから入れるようにする。

この水温調整は水に少しずつお湯を足していきながら行うが、金魚は水温の変化、特に急激に下降する場合に弱い傾向があるので、水槽の水温よりも極端に冷たい水を入れる事は避けたい。

 

フィルターのメンテナンス

フィルターのメンテナンスは頻繁には行わないのが基本だが、実は金魚飼育ではこまめなフィルターのメンテナンスが必要不可欠となる。その理由は先にも書いたように、金魚はたいへん水を汚す魚だからだ。

水を汚すと言う事は、それだけろ材の目詰まりを引き起こしやすいということになる。そして、この目詰まりは濾過能力を大幅にダウンさせてしまう一番の要因になるので、それを意識したメンテナンスを頻繁に行う必要があるのだ。

 

定期的にメンテナンスする

 

濾過能力の要となるのは「生物ろ材」の存在。つまり、この部分の目詰まりを防ぐのが一番の目的になるのだが、目詰まりを引き起こす要因となる金魚の糞等を濾しとる物理濾過に重点を置く事で、濾過能力の維持を図るようにする。

この物理濾過で使用するろ材の事を「物理ろ材」と呼び、これは一般的にウールマットを用いるが、このウールマットを生物ろ材の前に配置し、そして頻繁に交換する事で生物ろ材へのダメージを軽減させるのが狙いだ。

 

 

このウールマットの交換の目安はその汚れ具合によって異なってくるが、水換えのタイミングに合わせて一緒に行うようにすれば良いだろう。

万全を期すなら週に一度はチェックするようにし、あまりにも汚れが酷いようだったらその都度交換するようにしたい。

 

餌やり(給餌)のコツ

金魚は胃袋を持たない魚なので見境なく餌を食べてしまう。その金魚が餌を食べ残したとなると、結果としてとんでもない量の餌を与えたと言う事になる。

餌の説明書等には「食べ残しが出ない量を上げて下さい」等とお決まりの定型文が載っているが、この通りにあげるのはあまり好ましくない。その通りに上げてしまうととんでもない量を与えた計算になるからだ。

 

与え過ぎにはくれぐれも注意しよう

 

与える目安は1分以内、どんなに長くとも3分以内で全て食べ尽くす量が適切な量だろう。

これでも余るような事があれば、次回から与える量を減らすようにする。また、残った餌があったらすぐに水槽から取り出すようにする。

金魚の成長を促すには、与える餌の量を多くするのがコツになるが、その場合は一度に与える量を増やすのではなく、一日に与える回数を増やす方が好ましい。

例えば一日一回に30粒程度の餌を与えるならば、10粒を3回といったように小出しにして与える。

もちろん全ての金魚にくまなく餌が行き渡るように与えなければならないが、感覚としては「あれ、もう食べたの?」ぐらいの方が消化器官へのストレスが少なく、結果として健康な金魚に成長しやすくなるからだ。

 

照明の時間

長時間の照射はコケや藻が大量に発生する要因となるので、どんなに長くとも10時間以上は点灯させないようにしたい。

目安としては8時間前後に留めておくのが理想だろう。また、決まった時間に点灯、消灯させて金魚の生活リズムを狂わせないようにするのもポイントだ。

 

健康状態のチェック

金魚に限った話では無いが、魚の多くは身体にどこか異変があると餌食いが極端に悪くなるので、健康かどうかの判別は主に餌食いの善し悪しで判断する。

 

日々の観察が大切

 

これ以外では泳ぎ方、表面(粘膜)の艶によって判断するが、飼育しているうちに自然とその善し悪しが解ってくると思うので、日々観察し続ける事が大切だ。

なお、金魚の病気と対処法については下記のページを参考していただきたい。

金魚の病気と治療法

 

まとめ

大病無く天寿を全うさせてあげることが理想ではあるが、水槽で魚を飼育するという事は、その時点で魚になにかしらのストレスを与えていることになる。

そこで飼育者は極力そのストレスを緩和することに努めるのだが、水槽という限られた環境の中では理想の環境を作る事は不可能に近い。

 

 

魚は人間と意思疎通ができない生き物なので、病気は飼育者の目で判断する他ない。

これは飼育の過程で様々な経験を詰むことになると思うが、やはり失敗する事は沢山出てくると思う。そして魚の場合、飼育の失敗は即座に「死」に繋がるケースが多いので、より沢山の死を目のあたりにする事になる。

そんなわけなので、たかが金魚の飼育と割り切るのではなく、一つの「生命」が飼育者本人の手に委ねられた意味の大切さを考える事が大切、とモフチョは考えている。

(了)


金魚飼育に挑戦(その四)


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Posted by ドン・モフチョ