ろ材考察(4)

飼育の基本

ろ材の話はすればするほどキリが無くなるので、ここで一区切りつけたいと思う。

飼育環境に見合ったろ材

濾過能力をフルに引き出すには、ろ材の材質云々を考える事もそうだが、先ずはろ材全体に満遍なく水が行き渡るような環境を作る事の方が大切だ。

そうすれば、多孔質ろ材であろうが樹脂製ろ材であろうが、どのようなろ材を使っても濾過能力に不満を感じる事は無くなる。

ただ、一口に「満遍なく水が行き渡るような環境」を作ると言っても、水槽飼育という限られた環境の中でこれを構築するのは案外難しかったりする。

理屈から言えば、より細かいろ材を使って少しでも多くのバクテリア定着面積を稼ぐ事がベストなのだろうが、フィルターと言う限られた環境での使用、そして目詰まりの問題を考慮すれば、このような細かいろ材ほど構築するのが難しくなる。

要するに、このあたりのバランス感覚に秀でたろ材、一言で言うと目詰まりしにくいろ材を使用する事がベターとなるのだが、だからこそ様々な形状のろ材が存在しているわけであり、後はどのタイプを選ぶかがカギとなる。

しかしながら、どういった形状のろ材を選べば良いかといった問題は、飼育する魚の種類や数によってその選択肢が大きく変わってしまう。

例えば金魚とメダカを比較した場合、どちらが水を汚すかは一目瞭然だろうが、それぞれの飼育に適したろ材というものが存在するからだ。

 

魚種に見合ったろ材を使用する

 

金魚、メダカとも丈夫な魚なので、それほどろ材に神経を使う事は無いかもしれないが、「この魚はどれぐらい水を汚すのか?」といった判断は、実際に飼育してナンボといった「経験則」が求められるので、ショップなり経験者なりの話を参考にして、事前にある程度把握しておく事も大切。

単に目詰まりしにくいからといった事に囚われるのではなく、飼育環境も十分に考慮した上で、よりベターなろ材を選択するようにしたい。

 

まとめ

どんなろ材が良いか・・・正直なところこの答えは一つではない。どのろ材にも一長一短があるし、飼育環境によってもそれは大きく変わってくる。

そこで導かれる結論は「目詰まり問題を考慮した上で、バクテリア定着面積の優れたろ材」になると思うが、これが具体的にどんなものなのを指すのかと言うと、これ以上の結論は出せないかもしれない。

しかし、それで終わらせてしまってはこの話に収拾がつかなくなるので、最後はモフチョの個人的な見解として話をまとめてみよう。

モフチョがろ材選びで重要視するポイントは以下の通り。

 

目詰まりしにくい(通水性に優れている)

形状が崩れにくい(耐久性に優れている)

 

この二つである。

これを重視する事でメンテナンス性もアップし、結果として良好な飼育環境を構築、維持しやすくなると考えている。

そして一般的に濾過能力の優劣を決定付ける「バクテリア定着面積」についてだが、これはあまり重要視していない。まず、その数字自体に疑問があるという事もあるが、飼育を続ける以上は目詰まりによってその数字が著しく低下すると考えているからだ。

モフチョは長きにわたり多孔質ろ材(リング状のセラミックろ材)を使用していたが、これも単純に「持ち」が良いからという理由で使っていただけの事で、絶対的なバクテリア定着面積を必要としている訳では無かった。水槽の新規立ち上げ直後はその恩恵を感じる場面もあったが、時間の経過とともにその恩恵はあまり感じなくなってしまったのである。

そこで目をつけたのが樹脂製のろ材だ。

 

現在メインで使用中のろ材「フジノスパイラル」

 

このろ材はモフチョの重要視する二つのポイントをきっちりと捉えている。

 

最後に

ここまでの話はあくまでモフチョ経験則に基づく個人的見解にしか過ぎないので、この「ろ材考察」については参考程度として捉えて頂ければ幸いだが、時には魚の事を忘れ、ろ材の「バクテリア定着面積」の優劣だけに囚われる事無く、長期的な観測のもと、水槽飼育に適したろ材の在り方を考えて欲しいと思う。

そうすると何かと興味深い話が浮かび上がってくると思うし、飼育にプラスになる事が知識として沢山得られるからだ。

(終わり)


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Posted by ドン・モフチョ