水槽の種類と選び方

飼育の基本

水槽の材質は4種類に分けられる

魚を飼育する上で、一番肝心になってくるのが水槽の話だろう。

水槽の種類を材質別に分けると、

  • ガラス水槽
  • アクリル水槽
  • プラスチック水槽(プラケース)
  • FRP(繊維強化プラスチック)水槽

この4種に大きく分類出来るが、主に飼育で使われるのはガラス水槽だ。

ガラス水槽は既製品が多くの場所で市販されているので最も入手しやすく、一般的に水槽と言えばこのガラス水槽の事を指し示す。

他の水槽については飼育上の問題だけでなく、趣向的な問題も選択基準に含まれるので、ここではガラス水槽と比較した場合のメリットとデメリットについて簡単に触れてみたい。

 

プラスチック水槽(プラケース)

メリット

  • 安価に購入出来る

デメリット

  • 使用出来る器具が限定される
  • 水量の少ないサイズしか無い
  • (上記のことから)飼育出来る魚が限定される
  • 傷や光による劣化が著しく、長期使用では飼育にあまり適さない

 

アクリル水槽

メリット

  • 軽量
  • 割れる事がほとんど無い
  • 透明度が高い
  • サイズに制約が無く、好きなサイズの水槽が選べる

デメリット

  • (上記のことから)基本的にオーダーするものなので入手に時間が掛かる
  • やや割高(ただし大型水槽では価格が逆転する)
  • 細かい傷が付きやすい
  • 業者によって製品のばらつきがかなり激しく、粗悪品も多数ある

 

 

FRP水槽

材質に透明感が無いので池のように上から観賞するのが基本だが、観賞する面にガラスやアクリル等を用いて水槽として使用するものがある。

メリット

  • 軽量
  • 割れる事がほとんど無い
  • 耐久性に優れている(タイプによっては屋外での使用も可能)
  • サイズに制約が無く、好きなサイズの水槽が選べる

デメリット

  • (上記のことから)基本的にオーダーするものなので入手に時間が掛かる
  • 割高(ただし大型水槽では価格が逆転する)
  • 業者によって製品のばらつきがかなり激しく、粗悪品も多数ある

 

 

飼育プランに見合った水槽を選ぼう

以前にも話したように、どんな魚を飼いたいかを最初にじっくりと検討し、それに見合ったプランをきちんと立てて水槽を選ぶようにする。

平たく言えば金魚を飼うのか、それとも大型肉食魚を飼うのか、それによってスタートラインが変わってくるということ。こうした方が後々になって余計な苦労をしなくて済むし、長期的に考えれば魚にとってもプラスになる事が多い。

ただし、いきなり大型魚を飼育するようなことは考えにくいだろうし、気軽に飼える魚からスタートさせるのが自然な流れだろうから、以下からは最も一般的に飼育される金魚、そして小型〜中型熱帯魚の飼育を前提に話を進めてみよう。

 

水槽に入れる魚の目安

魚の飼育では水槽のサイズも大切なのだが、実はそれと同様に水量も大切になってくる。むしろその水量から飼育出来る魚の数を計算した方が失敗は少なくなる。その目安としては、

  • 小型熱帯魚(ネオンテトラ、グッピー等)→水量1ℓにつき1匹
  • 中型熱帯魚(エンゼルフィッシュ、アフリカンシクリッド等)→水量10〜15ℓにつき1匹
  • 金魚→水量15〜20ℓにつき1匹

こんな具合である。

一般的な60cm規格水槽(600*360*300)の水量はおおよそ57ℓ前後なので、小型熱帯魚であれば57匹、中型熱帯魚であれば5匹前後、金魚であれば3匹が飼育できる適正数になるということだが、当然水を汚す魚もいればそうでない魚もいるので、この数字がそのまま当てはまるわけではない。

例えば同じサイズのエンゼルフィッシュとピラニアを比べた場合、後者の方が水をはるかに汚す魚なので、同じ水槽サイズであっても飼育出来る数は自ずと変わってくる。

 

魚の性質も考える

また、生態の問題、例えばテリトリー(縄張り)争いが激しかったり攻撃的な魚であれば単独での飼育を強いられたりと、一概に「こうだ」とは言える事ではない。

故に、飼う魚の生態や性質というものを、アウトラインで構わないので事前に把握する事が非常に大切になってくるのだ。

ただしこの辺りの「この魚にはどんな水槽がいいのか?」といった話はいろんな実例があり、とてもではないが一言では言い尽くすことができないので、具体的な話はまた次の機会にでもしたいと思うが、現在は水槽の種類を問わず粗悪品がかなりの割合で出回っているので、きちんとしたメーカーや業者の作った製品を選ぶようにしたい。

 

 大量の水が入るものだから

水槽というの想像以上の水量が入るものだ。

先にも述べたように、60cm規格水槽では約57ℓもの水が入るが、これは牛乳パック57本分、ポリタンクの約3杯分に相当する。もし、これが全て漏れたとすると・・・どうだろうか?

水回り以外の場所での水漏れ事故が起こると、後の処理が非常に面倒なものになる。

床や柱の修繕作業が必要になるし、2階以上の集合住宅ならば階下の住人への保証問題が発生したりと、飼育どころの騒ぎでは無くなってしまう。

もっとも水漏れに関しては、水槽の品質だけでなく人為的なミスや設置方法が起因となって発生するケースの方が多いので、このあたりの話もまた次の機会に話してみたいと考えている。

「水槽なんてどれも同じ」と侮るべからず。きちんとしたものを選ぶ事が魚飼育の第一歩なのだ。

関連記事

飼育の基本

Posted by ドン・モフチョ