水槽サイズと飼育出来る魚の目安

飼育の基本

可能な限り大きな水槽が望ましいが……

「この魚にはどんな大きさの水槽がいいの?」

魚の飼育を始める際に、一番悩むのがここの部分だと思う。 で、結論から先に言うと「可能な限り大きな水槽で飼う」ということになる。

 

 

ただ、これでは答にならない。これは単なる理想論、いや、極論である。

用意出来る水槽サイズには限度があるので、それを考慮した話をするのが道理だろう。かく言うモフチョも金銭的にも使用環境的にも限度があったのだから(汗)

 

最初に飼育する魚を決める

何度も繰り返すようで恐縮だが、まず初めにどんな魚を飼うのかを検討し、その魚を飼えるだけの環境を用意できるのかを考える。飼う前の話なのだからどんな魚でも良い。実際にショップで目にするも良し、ネットで調べるのも良し、その魚に対しての知識を得る事から始めよう。

そして魚が決まったのなら、次にその環境が用意出来るかをじっくりと検討する。そこで少しでも「無理だな」と感じたのであれば、潔く飼う事を諦めるべし。

そうしないと後々になって必ず苦労することになるし、魚を無駄死にさせてしまう事もあるので、将来的な事を十分に見越して考えよう。曲がりなりにも一つの「生命」を預かるのだから、飼育者の軽率な都合のみで命を無駄にするような事は絶対にあってはならない。

・・・話は脱線するが、実はモフチョもそんな1人。己の軽率な都合で魚を飼いはじめたばかりに、大切な魚の命を無駄にしてしまった苦い経験が過去にある。だからこそ声を大にして言いたいのである。

特に大型魚を飼う場合は尚更のこと。数年という単位ではなく、十年単位で飼育の方向性を考える必要がある。

 

水量から計算した魚の飼育数

さて話を戻そう。

魚を飼いたいと思うきっかけはいろいろあるだろうが、小型熱帯魚や金魚といった、比較的よく目にする魚を見てそう思う事が多いのではないだろうか。

それが最も自然な形だろうし、そういった魚から飼い始めた方がすんなりとこの世界に入りやすいので、ここから先はその魚達の飼育を中心とした話を進めてみたいと思う。

以前にも書いたが、まずは水量から飼育出来るおおよその数を把握しておこう。

 

小型熱帯魚(ネオンテトラ、グッピー等)→水量1ℓにつき1匹

 

金魚→水量15~20ℓにつき1匹

 

上の数字はあくまで目安だが、初めのうちはこの数に留めておいた方が無難。このくらいの数だと維持管理しやすく、魚も健康な状態を保ちやすい。

 

水量が多いほど水質は安定する

そして次に用意出来る水槽の水量を計算するが、あまりにも小さい水槽、具体的には水量が10ℓに満たないものは、初めのうちは極力選ばないようにする。

というのも、魚の飼育においては水量は多ければ多いほど水質が安定しやすく、逆に少ないものほど不安定になりがちだからだ。極端に大き過ぎる水槽や特殊な形の水槽を除き、普通に市販されている水槽に関して言えば「大きい=水量の多い水槽ほど水質が安定しやすい」と覚えておこう。

ちなみに、市販されている水槽の中で最も標準的なサイズになるのが60cm水槽と呼ばれる水槽で、このサイズは600mm*360mm*300mmとなっている。

これを単純計算すると64.8ℓの水が入る計算になるが、これは水槽の外寸を計算した数字であり、また水を目一杯水槽に入れるわけでは無いので、実際にはその8割〜9割程度の水が入ると捉えれば良いだろう。

ただ、大体のメーカーはサイズとともに水量を明記しているので、その数字を参考にすると良い。

※参考 主な水槽サイズと水量

水槽サイズ 大きさ(幅*奥行き*高さ) 満杯時の水量
45cm規格水槽 450*300*360mm 約42L
60cm規格水槽 600*300*360mm 約57L
90cm規格水槽 900*450*450mm 約157L
120cm規格水槽 1200*450*450mm 約205L

 

例えば60cm水槽を用意出来るのならば、小型熱帯魚なら57匹、金魚なら約3匹が目安になると言う事だ。

 

熱帯魚より金魚の方が飼育は難しい

・・・ここで、飼育出来る金魚の数について「少ないんじゃないの?」と疑問を抱く人もいるかもしれないが、それは大きな間違いである。実は、金魚は小型熱帯魚と同列に比べられる魚では無いのだ。

30cmにも満たない小型水槽セットが「金魚飼育セット」として平然と売られていたりする事もあるので、小さい水槽でも飼える魚と勘違いするのも無理は無いが、その程度の水槽サイズでは幼魚のうちは飼育出来ても、成魚を健康的に飼育する事は極めて難しい。

金魚は基本的に丈夫な魚ではあるが、実は想像以上に水を汚す魚であり、大きさも「水槽の大きさに合わせて〜」と言われているが、実際には最低でも15cm前後までに成長するので、上記に挙げた数が適正値ということになるのだ。

「それでも飼える」といった実例も多数あるだろうが、それは元々金魚が丈夫な魚であるということと、たまたま強い個体に巡り会っただけの話に過ぎない。飼育者の努めをきちんと果たし、より健康的な金魚と長く付き合いたいのであれば、是非ともこの数字を守ってほしいと思う。

もちろん、この「水槽」だけがあっても魚を飼えるわけではない。

前に記事にした魚の飼育に必要なものを揃えてから飼育がスタートするのだが、この辺の話はまた順を追って書いてみたいと思う。

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Posted by ドン・モフチョ