イカリムシ殲滅作戦

病気と治療

 

先月頭に襲ったイカリムシ騒動。あれからひと月以上が経ち、ようやくコリドラス水槽は平穏さを取り戻した。

 

イカリムシ駆除作戦、開始

イカリムシ駆除の目安はおおよそ3週間と言われているが、

  • 市販されている観賞魚用の薬ではイカリムシの卵や幼生までは駆除できない
  • 卵から成虫になるまでのおおよその期間が2〜3週間

とのことなので、仮に成虫が駆除出来たとしても、水槽内に残った卵や幼生等が成虫になってから再度駆除する必要が生じてしまうかららしい。

さて、この度の騒動でモフチョはコリドラス水槽のリセットと全魚に対する薬浴を行った。というのも、再度コリ達を薬浴させたくなかったからである。

その甲斐あってか今日時点でイカリムシは確認されていない。ほぼ駆逐出来たものと考えていいだろう。そこで実際に行った手順を話してみたい。

 

使用した薬は「リフィッシュ」

まず、水換え用で使っているジャンボタライに飼育水20L、カルキ抜きした新しい水20Lを入れ、約0.3%の塩水を作った後、コリを投入。エアレーションも二カ所に設置し、十分に水が循環するように気を遣った。

次に薬の投入となったのだが、今回は『リフィッシュ』を使用した。

ここで一番気をつけたのは使用量

この薬は、本来池飼いの金魚や鯉に対して使用するもの。説明書では水量160L(90規格)の使用量からしか明記されていないが、それだけ薬の強さが際立つと言う事なので、一つ間違えばコリが全滅する可能性がある。

実際に全滅させてしまったという話もあるとか・・・。それと元々農薬の薬らしく、水草への使用は厳禁とされている。

規定量は160〜180Lで添付さじ半分(約1g)。タライには40Lの水があるから規定量は添付さじ半分の4分の1となるが、これは金魚、鯉に対しての量だろうし、薬に弱いコリドラスに対してはその量を使うべきではないと思う。

それに金魚や鯉に寄生するイカリムシよりも、コリに寄生したイカリムシはずっと小さいので(糸くず程度)ごく少量でも効果はあると見込み、規定量の半分、添付さじ半分の4分の1をさらに半分(目分量だが・苦笑)にして使う事にした。

 

立ち上げ重視のリセットを敢行

リフィッシュは水に溶けにくいので、タライの水をボウルに汲み取り、そこに薬を入れて十分かき回してからタライへと投入した。

これで魚の移動は完了。お次ぎは水槽のリセットとなるのだが、水槽内の設置物(フィルターのホース類、流木やヒーター等)をそのままにした状態で、添付さじ一杯と多めの薬を入れて循環させる事にした。

この間はフィルターは回しっぱなし。ろ材もそのままにしたのだが、これはリセット後の立ち上げも考慮した上での選択である。

当然、薬によるバクテリアへのダメージも考えたが、今回は抗生物質を使う訳では無いので、それほど大きな影響は出ないだろうとの目論みがあった。要するに、完全駆除よりもリセット後の立ち上げの方に重きを置いた選択をしたのである。

結果としては、ろ材をそのまま使った為リセット後の立ち上がりが早く、コリに対してはそれほど大きなストレスを与えなかったし、イカリムシの再発も無かったので正しい選択をした事になるだろうが、この部分の詰めの甘さが吉と出るか凶と出るかは、その時はまるで推測出来なかった。

より完璧にイカリムシの駆除を目的とするのであれば、ろ材も全て新しいものにするぐらいの覚悟は必要かも知れない。

 

破棄と消毒作業

底砂と水草類(ナナ・ウィローモス)は全て廃棄。ろ材はあえて水道水を使って軽く洗い流すようにして、ホースやパイプといったフィルター関連器具、ヒーター等、そして流木と石は全て熱湯消毒した。

無論、フィルターヘッド内のインペラ等も取り出し、全て消毒する。水槽本体は熱湯を使うわけにはいかないのでぬるま湯で丁寧に洗うことにした。

次は設置作業。一度形が出来てからの設置なのでこれ自体にはさほど時間はかからなかった。強いて言えば、底砂(田砂)を洗う作業が一番時間が掛かっただろうか。

新しい水を7割ほど張り設置完了。フィルターの電源を入れてそのまま循環させる事にしたが、どのタイミングでコリを水槽に入れたら良いのか、その判断にとても悩んでしまった。

薬のストレスは相当なものだろうから、出来る限り早く投入するに越した事は無い。

ただ、あまり早く移してもイカリムシが身体に残っていては元も子もない・・・と、ここで迷っていても仕方無い。ものは試し、薬浴を開始してから24時間後にコリを本水槽に移す事にした。まだイカリムシが残っているようならば、再びタライに戻せば良いだけの事だから。

まず、タライの水を20Lほど本水槽に入れる。イカリムシの幼生や卵が残存している可能性はあるが、完全な新しい水に入れるよりはこうした方が魚への負担は少ないだろうから、これも賭けである。

少々薬が残るのは仕方無いが、かなり希薄になるのでそう影響は出ないはず。以降は様子を見つつ活性炭を使って薬抜きをすればいいだろう。

そして一匹ずつ丁寧に網で掬い上げ、本水槽に移動。そこで一番大量にイカリムシが付いていたコンコロールに何も付いてないのを確認した。他の寄生されたコリにも確認されず。どうやらうまく成虫は駆除出来たようである。

しかしながら、以前ブログにも書いたように薬浴後の色抜けは相当に酷く、しばらくの間はコリ水槽から目が離せない状態が続いた。

ちなみに流木と石はボウルに入れて一晩ほどリフィッシュ漬けに。それから毎日水を換えて薬を抜き、一週間ほどそれを繰り返してから本水槽に投入する。

この間、本水槽では三日に一回の頻度で約1/5の水換えと、活性炭を週一回の頻度で交換し薬抜きに専念した。そして二回ほど活性炭を交換した後に水草を投入するようにした。

 

薬浴手順のまとめ

と、ここまての手順を簡単にまとめてみよう。

 

  1. タライで飼育水20Lと新しい水20Lで0.3%の塩水を作りコリを移動させる。
  2. タライにリフィッシュを規定量の約2分の1を投入
  3. 器具や流木、石は取り出して熱湯消毒。水草類は破棄
  4. コリのいなくなった本水槽にもリフィッシュを投入し、一時間ほど循環させる
  5. 水槽を再設置し丸一日循環
  6. 24時間後にリセットした水槽にコリを移動←この時点でイカリムシの駆除に成功
  7. 本水槽は3日に1回、約1/4〜1/5を水換え
  8. フィルターに活性炭を使用し、週一回の頻度で交換する

 

ざっとこんな具合だろうか。ほぼ手探り状態での作業だったが、とりあえず事なきを得たのである。

ただし全てが順調に運んだわけでは無い。薬浴のストレスの犠牲になったコリもいた。

ワイツマニィ、コルレア、そしてシクリと、恐らくはこの薬浴が無ければ命を落とす事は無かったであろうコリ達がいた。

そして、今元気にもふるコリ達は、この尊い犠牲の上から成り立っている事も最後に付け加えねばなるまい。

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Posted by ドン・モフチョ